広島旅行Day1~第一術科学校編~

9月26日と27日一泊二日で広島県を旅行してきました~

一日目は江田島の第一術科学校広島平和記念資料館に、二日目はてつのくじら館、大和ミュージアムアレイからすこじまに行きました。

とても楽しかったのです。

ただ旅行の計画を立てていたとき思ったのが第一術科学校の情報が少ないっ!

ということで第一術科学校についてやっていこうと思います。

 

目次

第一術科学校とは

第一術科学校の見学について

戦艦陸奥の主砲塔見学について

まとめ

 

第一術科学校とは

全国に4ヵ所(横須賀、舞鶴江田島、下総)ある術科学校砲術のうちの一つで、水雷、第一術科学校の見学について航海、通信、電子整備、潜水、陸上警備などの配置で勤務する隊員を育成する機関です。また、幹部候補生学校(通称:赤レンガ)も併設されています。幹部候補生学校は初級幹部自衛官に必要な知識と技能を習得させるための教育機関です。

135年前に東京築地にあった海軍兵学校江田島に移転したのが始まりで、終戦後は進駐軍に使用されていました。昭和31年1月に海上自衛隊が引き継ぎ、横須賀から術科学校が移転、昭和32年の5月には幹部候補生学校が独立開校して第一術科学校が発足しました。

海軍兵学校時代はイギリスのダートマスアメリカのアナポリスと並んで世界3大兵学校と称されていたそうです。

幹部候補生学校

 

第一術科学校の見学について

第一術科学校は平日は3回、休日は4回決まった見学時間に見学することが可能です。ただし、見学時間でも自由に見学することはできません。観光地ではなく海上自衛隊教育機関であることをお忘れなく…

見学するにはまず受付をします。このとき注意しないといけないのが服装です。短パンやタンクトップ、サンダル等の服装では見学できません。見学の受付は各見学時間の30分前開始です。第一術科学校ホームページにある受付用にあらかじめ記入しておくと受付に時間を取られませんよ。受付が完了したら見学者用のバッジを渡されます。そのバッジをつけて敷地内の江田島クラブで見学開始まで待機です。江田島クラブ内にはお土産売り場の他に小規模ですが海上自衛隊の装備品が展示されているところがあります。お金が返ってくるタイプのロッカーもあったはずなので大きな荷物を持っていくときは活用してもいいかもしれません。

エアクッション艇の模型

見学開始時間になったらガイドさんが来ます。見学中は原則ガイドさんと一緒に動きます。勝手に行動してはいけません。まず、第一術科学校などについてのお話がありそのあと外に出ていよいよ見学です!

大講堂

外に出て最初に見えてくるのが大講堂です。大講堂は大正6年に瀬戸内海産の御影石を使って作られた建物です。屋根が青いのは銅を使っていたからだそうです。大講堂には出入り口が2か所あり最初に見える門は皇族や来賓などの身分の高い方が出入りする際に使用される門(通称:貴族門)です。我々はこちらの門ではなく反対側の門(通称:平民門)から中に入ります。講堂内は床石畳で二階は貴賓席が、天井には船の舵を模したシャンデリアが。進駐軍江田島にいたときはここを教会として使っていたそうです。驚いたのがこの建物の中とても音が響くんです。音が響きやすいような構造になって屋根には鳥の羽が敷き詰められているとかなんとか。正面奥には天皇陛下用のスペースがあり、周りよりも3段高くなっています。

大講堂の正面・貴族門・内部
幹部候補生学校

次に見えてくるのは幹部候補生学校(通称:赤レンガ)です。この建物のレンガはひとつひとつ丁寧に油紙にくるんで輸送してきたそうです。幹部候補生学校は全長約140 mでこれは昔の駆逐艦一隻分とほぼ同じ大きさだそうです。陸上でも艦の中で生活しているような状態にするためだとかなんとか。ひゃーでっかいなあと思っていたら戦艦大和は全長がだいたい260 mだからこの建物2つ分ぐらいですね~とのこと。なんて大きさだったんだと思いました。入口の床はあの戦艦金剛のものだとか。ガラスも大正時代から変わっていないものもあるそうです。横からは一直線に通った廊下を見ることができます。ここは「るろうに剣心」の映画の撮影でも使われたそうです。ただ、残念ながらこの建物は中に入ることはできません。入りたかったら幹部候補生学校に入校してください、ですって笑

幹部候補生学校正面・入口・横からの廊下
教育参考館

次は教育参考館です。ここには旧海軍の資料や特攻隊員の遺書などの資料を約1600点保存し、そのうちの約1000点を展示してあります。英霊の慰霊の場でもあるので中は写真撮影禁止です。入るときは脱帽、一礼してから入りましょう。入るとまず階段があります。階段を上っていくと東郷平八郎元帥、山本五十六元帥、ネルソン提督の遺髪があります。ただ基本的に非公開なので直接目にすることはできません。あとは経路に沿って進んでいきましょう。始まりは幕末の日本海軍創設から終わりは終戦までたくさんの資料が展示されています。ただ写真撮影禁止なので中の写真はございません。ぜひご自分の目で確かめに行ってください。特攻隊員の遺書などぐっとくるものがあります。ただ、見学時間が約30分と意外と短いので結構飛ばし飛ばしになってしまうと思います。もうちょっと長くしてほしいなあと思いました。教育参考館の外には三景艦の主砲々弾や戦艦大和の主砲々弾のレプリカがありました。戦艦大和の主砲々弾は全長約1.9 m、重さ約1.5 tだそうです。他には引き上げられた甲標的や回天なども外に展示されています。さらに奥の方には駆逐艦雪風の錨もありますよ。

教育参考館・三景艦の主砲々弾のレプリカ・大和の主砲々弾レプリカ
運動場で幹部候補生学校の写真撮影

最後は運動場に出て幹部候補生学校の写真撮影です。なんでも学校長おすすめの写真スポットだそうです。日本国旗、幹部候補生学校、古鷹山を全て写真に収めることができます。

運動場からの幹部候補生学校

戦艦陸奥の主砲塔見学について

結論を言いますと現在は近くでの見学はできません

私が広島を旅行したいと思ったのはここにある戦艦陸奥の主砲塔を見学したかったからなんですよ。なので9月26日に行ったのは、ネットの情報では第二・第四火曜日は教育参考館がお休みで見学ルートが変わり、戦艦陸奥の主砲塔を間近で見学できるとのことだったからです。しかし…普通に教育参考館に入れましたし、コースの変更もなく戦艦陸奥の主砲塔を間近で見ることはできませんでした泣…運動場に出て幹部候補生学校の写真を撮っているときが一番近づいていたのでそのときの写真はありますが…見れただけで十分なんですがもっと近くで見たかったというのが本音です。なので次の日、第一術科学校に電話で問い合わせてみました。すると「戦艦陸奥の主砲塔は海に面しているので安全性の観点から近くでの観光はやっていないんです。」とのこと。うーん、残念。あくまでネットの情報ですが過去には近くで見学できたこともあるそうなのでもし見学したい場合は事前に問い合わせるとよいでしょう。見学できるとは言い切れませんができるかもしれません。ということで本来の目的は残念ながら達成できませんでしたが見ることはできたし、教育参考館がかなり良かったのでよしっ!

運動場からの戦艦陸奥の主砲塔
おまけ

お土産は見学前の待機場である江田島クラブで購入可能です。ここにしかないものには海軍兵学校のカレーや江田島の塩羊羹があります。海軍兵学校のカレーはかなりスパイシーでした。江田島の塩羊羹は最初は塩の味が、次に羊羹の甘味がくるという不思議な味でした。残念ながら僕の舌には合いませんでしたがここに行った際にはぜひ。

 

まとめ

残念ながら本来の目的であった陸奥の主砲塔を間近で見ることはできませんでしたが、とても楽しめました!教育資料館だけでも行く価値大ありなので広島旅行に行かれる際はぜひ行ってみてください!